下肢静脈瘤について

患者さんの悩み

 

「下肢静脈瘤って病気なの?」
「どうもないから放っておこう」
「子供を産むとできるものよ。おばあちゃんもなってたし」
「もうスカートは履かないからどうでもいいわ」
こんな風に思い、あまり気にしていない人も多いようです。

「治るものなの?」
「どんな治療方法があるの?」
「治したいけどどこに(何科に)行けばいいの?」
こんな疑問と持ってる方が多いのも事実です。

下肢静脈瘤は、「治る病気」であり、症状があれば「治しておくべき病気」であるともいえるでしょう。

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤とは、脚の静脈が膨らんで“こぶこぶ”してくる病気です。
基本的には良性の疾患で、ほとんどの場合命に関わるようなものではありません。また、脚を切断するようなことにはなりません。
しかし、自然に治ってしまうことはありません。
放置すると、だんだん静脈の“こぶこぶ”が目立つようになり、だるさやむくみ、こむら返りなどが強くなっていきます。重症化すると、湿疹(皮膚炎)、色素沈着、皮膚がただれて潰瘍になったり出血することもあります。

下肢静脈瘤の原因は

下肢の静脈には、表在静脈と深部静脈、それらをつなぐ穿通枝があります。
心臓から下肢に送られた血液は、静脈血となって重力に逆らって上へ(心臓へ)戻らなければなりません。それには、下肢の筋肉の収縮と弁(逆流防止弁)の協調した働きが必要です。
下肢の表在静脈の弁が壊れてきちんと閉まらず、血液が逆流した結果生じるのが下肢静脈瘤です。
この弁が壊れる原因には、加齢、妊娠・出産、長時間の立ち仕事、遺伝的要因などがあります。


下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤の主な症状は、脚の重だるさ、疲れやすさ、むくみなどです。このような症状は、立ち仕事の後、朝より夕方以降に強くなります。就寝中にこむら返り(脚がつる)が起こることも多いようです。
また、皮膚の循環障害から湿疹(静脈うっ滞性皮膚炎)、かゆみ、色素沈着を生じたりすることもあります。さらに重症化すると、皮下組織の炎症(蜂窩織炎)、皮膚の硬化、皮膚のただれ(皮膚潰瘍)などを来たし、出血することもあります。
静脈の“こぶこぶ”が目立ち、美容的に気になってくるというのも症状の一つといえるでしょう。

下肢静脈瘤の症状

  • 脚が重い、だるい、疲れやすい
  • むくみがある
  • こむら返り(脚がつる)
  • 皮膚炎ができて治りにくい、皮膚が黒ずんでくる
  • 皮膚が硬くなる、ただれてくる(皮膚潰瘍)
  • 脚の静脈が目立ってきて気になる