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辻クリニックは下肢静脈瘤日帰り治療(レーザー治療、グルー治療)と生活習慣病専門のクリニックです

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.087-867-2662

〒761-0301 香川県高松市林町1501-1

ストリッピング手術Stripping

選択的ストリッピング手術

従来、ストリッピング手術は下肢静脈瘤の“標準術式”でした。
傷んだ静脈内にワイヤー(ストリッパー)を通し、静脈を抜き去り取り除く手術(抜去切除術)です。
伏在静脈を全長に渡り取り除こうとすると(全長ストリッピング)、併走する神経を損傷する可能性が大きいと言われています。
そこで、超音波検査で逆流のある範囲をきちんと確認し、その範囲だけ(つまり“選択的に”)抜去します。
しかし、最近では血管内治療(焼灼術や接着療法)が主流になっており、それらが行えないと判断した場合に行うようになっています。

ストリッピング手術について

内翻式ストリッピング手術

当院では、ストリッピング手術を行う場合、できるだけ神経損傷を起こさないために、特殊な“内翻式ストリッパー”を用いています。

これは、伏在静脈を引き抜く際に静脈が内側にめくれ込むように抜けてくるもので、周囲組織への影響が小さくなります。

内翻式ストリッパー A→B→Cの手順で伏在静脈を引き抜きます

できるだけ負担の少ない手術

当院では、ストリッピング手術を行う場合、できるだけ少ない皮膚切開で行うようにしています。

通常、2カ所の皮膚切開(約1.5cm)で抜去を行いますが、ストリッパーが通過しない場合には、さらに1〜2カ所の切開を行う場合もあります。

切開創は、体内に吸収される糸で皮下埋没縫合を行うため、抜糸の必要はありません。また、創部は特殊な生体接着剤(ダーマボンド)で覆います。術後、消毒の必要はなく、当日からシャワー浴ができます。

皮下埋没縫合 ダーマボンド

レーザー治療と同様に、静脈瘤切除(Stab avulsion) は行わない方針です。Stab avulsionは下腿部に皮膚切開を行い、静脈瘤を引き出して切除する方法です。切開創は小さいといえども必ず傷跡は残り、体質によっては醜く残ることもあります。
ほとんどの場合、術後の経過とともに静脈瘤は退縮し、徐々に目立たなくなっていきます。それでも残存し、気になる場合には硬化療法を行う場合があります。

日帰りストリッピング手術の麻酔

辻クリニックでは、静脈麻酔とTLA麻酔(低濃度大量局所麻酔法)の併用麻酔で、できるだけ苦痛のない治療を行っております。全身麻酔や腰椎麻酔は行いません。

TLA麻酔はTumescent Local Anesthesiaの略で、薄くした局所麻酔液を焼灼する静脈の周囲にやや多く注入する局所麻酔法です。止血効果のある血管収縮薬も少量含まれており、鎮痛効果もやや長く続くように工夫されています。

治療後はすぐに歩くことができます。
回復室でしばらく休んでいただき、帰宅します。

Tsuji Clinic辻クリニック

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香川県高松市林町1501-1
TEL 087-867-2662
FAX 087-867-3232


下肢静脈瘤日帰り治療実績

7,901件

レーザー治療    4,641件
グルー治療       143件
ストリッピング手術 1,722件
硬化療法      1,395件
   (2007年10月〜2024年3月)
  対象期間の内訳はこちら



(第1回〜第4回)

(第1回〜第8回)